CDデッキ(CDトランスポート)

ESOTERIC(TEAC) P-2s

写真はクリックすると拡大して見ることができます。
TEAC独自のV.R.D.S機構をさらに見直し、高品位化した新V.R.D.Sを採用したCDトランスポート。
価格はなんと \600,000(1994年頃)。

今回はトレイが全く動かないと言う症状で、CDが入りっぱなしで再生もしない。
オーナー様は予備のCDピックアップASSYを持っていて、念のため交換の可能性が高かったので一緒に送ってもらいました。
ESOTERIC P-2s 写真1
ESOTERIC P-2s 写真2 奥行きが長く、後部にトランスが飛び出している。
L、RのアナログRCA出力は無く、光とコアキャシルのデジタルと本シリーズのアンプに結ぶ3Pコネクターを装備。
つまり、アナログ回路は無く、トランスポートとはデッキと一線を隔している。
ESOTERIC P-2s 写真3 とりあえず上部を開けて見る。
ダイキャストのフレームでスピンドル・モーターは上から吊るしている。
CDは金色に輝くターンテーブルで上から押し付けられる。
仕組みは、下から持ち上げられてターンテーブルのようなクランパーに押し付けられる。
ESOTERIC P-2s 写真4 上から出来る作業は無いので、底板を外す。
メイン基板が有り、これも外さないと何も出来ない。
メンテナンス性は何も考えられていないと言った方が良さそうだ。
ESOTERIC P-2s 写真5 基板を開くとやっとCDメカが現れる。
この状態で交換できるのは、後ろにあるローディング専用ベルト2本で2段になっている。
クランパー駆動のモーターとプーリーは前部にあり、さらにメカユニットをそっくり外す必要がある。
ESOTERIC P-2s 写真6
ローディング2段用のベルト2本、伸びきっていて、既に動力駆動の用をなさない。
溶ける寸前で、引っ張ると簡単に切れてしまうだろう。

ESOTERIC P-2s 写真7
CDメカユニットを外すために、上部にあるクランプターンテーブルを外す。
両サイドのアルミ板は塗装(ウレタン塗装?)のため、ベタベタしてところどころ剥がれかかっているが、中のターンテーブルはしっかりアルマイト処理されているようだ。
外の両サイド板は大きく、小ロットのためアルマイト加工は見送られたのかもしれない。
ESOTERIC P-2s 写真8 CDメカを下から引っ張り出す。
やっと、クランパーベルトが見えたのだが、さらにこのASSYを外さないとベルト交換は出来ない。
ESOTERIC P-2s 写真9
プーリーと一体になったヘリカルギアを外し、やっとベルトが取り出せた。
ヘリカルギアでピニオンギアを回し、クランパーを持ち上げる仕組みだ。
ESOTERIC P-2s 写真10 10 外した、3種類のベルト。
先日はBOSEがベルトの在庫が無く、こちらに修理が回ってきたが、ESOTERIC(TEAC)もベルトの在庫が無いのか、修理を断られたそうです。
私なら、バンコード丸ベルトでどんなサイズのベルトも作れるので、ベルトに仕上げた各サイズの在庫を持つ必要が無い。
こんな、ベルト3本、買っても3本で1,000円もしないだろう。
それが無くて、60万円の機器が使えなくなるのだから、もったいない話だ。
ESOTERIC P-2s 写真11 11 ほとんど分解したと言える状態。
ここからは、組み上げるのみ。
(しかし、再生しないとまた分解しないといけない。)
ESOTERIC P-2s 写真12 12 上部側から見た状態。
フロントパネルも一時分解しかけたが、ハーネス類がほとんど余裕が無く、戻すのが大変そうだから止めました。
ESOTERIC P-2s 写真13
ESOTERIC P-2s 写真14 14 トレイローディング2段ベルトもセットしました。
セットする前にベルトやベルトの接触する部分は全て洗浄済みです。
ESOTERIC P-2s 写真15 15
基板にコネクターを差し込むのに、さらに側板を外さなければいけませんでした。
外すときは、引っ張れば良いのだけど、入れるときはしっかりと向きや差込具合を見ないといけません。
ESOTERIC P-2s 写真16 16
何が起きるか分かりませんので、底にある基板もチェックしたところ、極めてハンダ剥離の怪しい部分が見つかりました。
もう一ヶ所あり、再ハンダしておきました。
不具合があってからまた開くのは大変です。
ESOTERIC P-2s 写真17 17
組み立ててCDローディングを試してみたところ、カツンとアルミ削りだしのトレイがフロントパネルに当たっておりました。
段差が問題なので、トレイを分解して見た所、このようにトレイの塗装が悪さしておりました。
オーナー様は、塗装が剥げて来たので自分で塗装を剥がしたそうですが、接合部や裏面までは手が回らなかったようです。
60万円もする機器なのでケチらず、アルマイト処理をするべきだと思いました。
ESOTERIC P-2s 写真18 18
こんなにピカピカに成り、段差も少なくなりました。
しかし、カツンと当たる音は、どう調整しても直らず、ちょっとした小技を使って解決しました。
ESOTERIC P-2s 写真19 19
オーナー様が用意してくれた予備のCDピックアップASSYです。
これは、SONYのリニアモータースライド(スラッド)にそのまま使うASSYでスピンドルモーターも付いていて、SONYだったらこのままそっくり交換できます。
ESOTERICだとスピンドルは外し、へたするとピックアップ単体を外して交換しなくてはいけないようです。
ESOTERIC P-2s 写真20 20 組み上がり、音が出たときはほっとします。
さすがに60万円の音です。
ピックアップの能力もまだまだ大丈夫なので、予備のピックアップは入手が困難なので温存することを進めました。
どこもかしこも、ピカピカに磨きました。
綺麗でしょう?
ESOTERIC P-2s 写真21 21
やはり両サイドパネルの塗装剥がれだけ気になります。
オーナー様はあっさりあきらめてくれましたが、気になる方はパネルを外して塗装を全て剥がし、再塗装(しかしまた剥がれます)するか、一番良いのはアルマイト処理(メッキと同じです)するのが良いでしょう。
数万円はするでしょう、しかし気に入った色になるか、塗装ほど色は選べないので難しいところですね。
これが鉄板だったら自動車板金に持ち込んで焼付け塗装が出来ます。
右側に出ているツマミは、ディスプレーLCD液晶の輝度調整とトレイの出し速度、トレイの戻し速度の調整用です。
塗装やアルマイト処理すると、当然文字は消えます。
頭が痛いですね。
テプラ転写じゃあ安っぽいし。
いっそ、業者に文字彫刻依頼しますか?
ページのトップへ戻る
短期売買の株取引